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一年間を振り返って

2011/12/04

主将鈴木健斗、副将大口拓の一年間の振り返りのコメントを紹介いたします。


鈴木健人
『HPをご覧の皆様、こんにちは。
本年度青山学院大学体育会ラグビー部主将を務めさせて頂きました鈴木健斗です。
 
はじめに、この度東日本大震災で亡くなられた皆様、被災された多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。また一日も早い復興をお祈り致します。
 
 
練習着に袖を通し、グラウンドに飛び出す。体を激しくぶつけ、ひたすらボールを追い続ける。ラグビーを始めて以来途切れることのなかった当たり前の日常が終わりを告げた今、毎朝目を覚ます度にもっとこのチームでラグビーをしていたかったという寂しさ、悔しさ、後悔、その一方では安堵、本当に様々な感情でいっぱいになります。
 
早いもので先日の成蹊大学戦を最後に今シーズンのラグビー部としての活動が終了し、同時に私たち四年生は現役を引退することとなりました。
そこで、いつもラグビー部を応援し、支援して下さる皆様へ部員の立場として私の想いをお伝えすることができる最後の機会ですので「一年間を振り返って」書かせて頂きます。
 
本年度の活動は昨年度、中村匠主将をはじめとした四年生が残して下さった対抗戦Aグループという全部員にとって初めての環境に身を置いてのスタートでした。
多くの苦労を経て昇格を勝ち取った先輩方、どんなカテゴリーで戦っていようといつも応援に駆けつけて下さったOB/OG、ご父兄、学校関係者の皆様の想いを背負った以上は挑戦し続けなくてはいけない。四年生でミーティングする度にそのような想いが強くなり、目標には大学選手権出場を掲げました。非常に困難な一年になることはわかっていながらも今後のチームの成長、そして秋冬のシーズンへの期待を胸に春は走り続けたように思います。
 
春のオープン戦で一瞬掴みかけた手応えを確かなものにしようと臨んだ夏合宿では網走合宿を用意して頂き、毎年お世話になっている菅平も含め心から素晴らしい環境でラグビーをすることができていたと思います。初のカテゴリー別の合宿も経験し、私自身、網走から菅平に移動した際に先に菅平入りしていたCチームの選手達がリーダーを中心として合宿前よりはるかにたくましく、頼もしくなっていたのを見たとき非常に感激したことを覚えています。
 
そうして迎えた秩父宮での早稲田大学との開幕戦。初めての対抗戦Aグループの舞台でグラウンドに立ったときは一生忘れることはないであろう感動と喜びが込み上げてきました。一戦一戦を大切に、グラウンドに立つことができる喜びを強く噛みしめながらプレーしたシーズンです。
完敗を喫し自分たちの未熟さを思い知り、その中でも課題を見つけ前向きに取り組んだこと。競り負けて改めてラグビーの厳しさ、耐えがたい悔しさを感じたこと。勝利し、この舞台で勝つことの難しさ、大きな喜びを味わったこと。
その全てが普通では味わえない貴重で、有意義で、非常に濃い時間であったことは間違いありません。
 
結果は2勝5敗となり大学選手権への出場はならず、対抗戦Aグループ6位。
 
決して納得することができる結果ではなく悔しい想いでいっぱいです。
しかし、私たち四年生がこの一年間やるべきことを全てやり切ることができたかといえばそうではなく、私個人としても多くの後悔があります。今思えばこの後悔が全て。全試合の勝敗が必然でした。
だからこそ、来年以降また対抗戦Aグループで戦っていく後輩たちには自分のやるべきことを一切妥協せず全うし目標を達成して欲しい、彼らならできると確信しています。
 
 
最後になりますが私はこの一年間、伝統あるラグビー部の主将を務めさせていただきました。本当に光栄であり、誇りに思います。
正直なところ、当初主将として「やってやろう」と思っていたことはほとんどできず、思い描いていた自分の姿とは程遠いまま引退を迎えてしまいました。一年を通し、自分の不甲斐なさに悩み苦しむ中でも前を向いていくことができたのは同期の支えがあったからです。大口、大塚、森田の幹部はもちろん田仲は私生活でもいつも元気をくれ、絹村は素晴らしいリーダーシップでジュニアチームを引っ張ってくれました。学生スタッフも含め、同期のみんなには心から感謝しています。
 
また、日頃より青山学院大学体育会ラグビー部を応援し、ご支援して下さったOB/OG、ご父兄、学院関係者、ファンの皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。この一年間を通じ、毎日当たり前のように恵まれた環境でラグビーをし、夏には合宿、シーズンには各地を行き来することができるといったことは皆様の手厚いご支援をなくしては決して成立しないことを改めて強く感じました。こういった感謝の気持ちを忘れることなくラグビー部は全力で日々精進していくことと思います。
 
今後共、青山学院大学体育会ラグビー部への温かいご声援を宜しくお願い致します。
 
 
青山学院大学体育会ラグビー部
2011年度主将  鈴木健斗』



大口拓
まず最初に青山学院の関係者の皆様、OB ご父兄 ファンの皆様、この度は1年間を通して多大なるご支援、ご声援して頂き、この場をお借りして御礼申し上ます。

二月からチーム鈴木がスタートし、今年度はチーム鈴木の副将をやらせて頂きました。副将らしい事をしたかと言われると鈴木に頼りっぱなしで頼りない副将だったと思います。その中でも副将をシーズン通してやり抜いた事、ケガの多い自分が対抗戦に全試合出場し続けた事は、自分自身本当に成長したと感じています。支え続けてくれた武居監督始め、梅月ヘッドコーチ、江田コーチ、岡崎コーチ、川端トレーナー、同期の皆、後輩部員にはとても感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

チーム鈴木の目標としていた『大学選手権』にはあと一歩届きはしませんでしたが、来年、再来年には必ず大学選手権に出場してくれると思います。それが出来る優秀な選手は青山学院には揃っています。
来年から観戦しに行くのを楽しみに仕事を頑張ります。

青山学院大学で4年間ラグビー出来た事は、私にとってかけがえのない財産となりました。
最高で幸せな4年間を本当に有難う御座いました。